お金がなくて惨めだった日々
自営業者ならこの気持ちわかっていただけると思います。夫の仕事がなかなか軌道に乗らず、でもそれなりに経費はかかり、借金が2000万円近くになりました。
会社ではもちろん借入できないから、個人のクレジットカードの枠いっぱい使ったり、キャッシングしたり。
プロミス、モビット などの消費者金融が金利が高いのはわかります。が、地元の銀行や信用金庫でも15%ですからね。
地元で頑張るあなたを応援します!みたいなポスターが白々しい。。。その金利、応援じゃなくない??
お金ないとこれだけ足元見られるんですよね。こんなに金利を払っているにもかかわらず、融資担当者の態度は冷たい。
なんでこんなに借金あるんですか?と言わんばかりの態度。経営能力ないなら会社なんか作らずにサラリーマンすればいいのにって言わんばかり。
一番辛かったのは、アポなしで職場に直接来られたこと。家にいなかったから職場に来ましたって。そこで言うわけですよ。融資は無理ですって。
電話で良くない?同僚に大丈夫?って心配されたわっ!
ゼロからのスタートから少しずつお客さんも売上も増えてきて、今回の決算なら融資を受けれるかも?なんて期待しても、いつもさんざん待たされた挙句に断られる。
AIなら5秒で同じ返事くれるのに。二言目には保証会社が、保証会社が、って。保証してくれないならうちは貸せません、というスタンスです。
銀行はリスクなんて取る気なんか初めからない。だからそこに時間取られるだけ無駄。って気づくのに随分時間がかかりました。そこに費やした時間を仕事に充てておけばよかった。
最終的な解決策は自力で返す、ですからね。自力で返してるうちに、ポツポツと好条件で貸してくれるところが現れる。それをハシゴしていく感じです。
でもまあ、惨めな思いをしたからチクショ〜って気持ちで頑張れたってこともあると思う。
今、これを読んでるあなたは起業した方でしょうか。今から起業する方でしょうか。起業を迷ったならごめんなさい。だけど、ほとんどの人にとってはこれが現実です。
起業後すぐに資金繰りに行き詰まります。親や親戚を巻き込んで、その資金を使い果たすまでに軌道に乗せたら勝ち。タイムアウトになったら負け。
長くやれれば必然的に売上もお客さんも増えますから、それまで持ちこたえれるように頑張りましょう。
苦しい時期もありましたが、起業してよかったと今は心から思います。
今後も試練はあると思いますが、一番の試練はやはり、創業から軌道に乗せるまでです。
惨めな思いは将来宝物になる。これは私の経験から実感することです。